2016.02.29 Google Chromeの32bit版Linuxサポート終了に伴う影響(Flash)

既にご存じの方も多いと思いますが、 Google Chromeブラウザが32bit版Linuxのサポートを3月初旬で打ち切る 模様です。(リンク先のLinuxのリンクを開くと記載があります)

これに伴い、本カスタムビルドでFlash プラグインがインストールできなくなる可能性が非常に高くなります。

本カスタムビルドで利用可能なFlashプラグインは単体でリリースされているものではなく、Chromeブラウザの一部品として提供されているものです。そして、 本サイトの Flash Playerのインストール で解説しているFlash プラグインのインストール手順では、実際にはこのサポート終了予定の32bit版Linux用ChromeのインストーラからFlash プラグインを抽出してインストールする、という処理を行っています。

そのため、32bit版Linux用Chromeの更新が停止するとFlashプラグインの更新も不可能となり、その後Flashに脆弱性が見つかっても対策できなくなります。

また、今回のサポート停止に伴い、32bit版Linux用Chromeのインストーラ配布そのものが停止される可能性が考えられます。その場合は、 Flash Playerのインストール で解説した方法でFlashプラグインをインストールすることはできなくなります。

本件はこちらでは全く対応できない問題ですので、残念ながら32bit版Linux用Chromeのインストーラ配布終了と同時に本カスタムビルドでのFlash対応も終了となります。

Chromium OSアップデート時のFlashプラグイン引き継ぎ手順

Important

2016.03.26 R49-7834.60 リリース(Flash対応再開) でFlash対応を再開しました。それに伴い、以下の説明にあるrestoreflashコマンドは廃止しました。アップデート後のflashプラグイン導入は Flash Playerのインストール をご覧ください。

本カスタムビルドではChromium OSのアップデートを行うとFlashは自動では引き継がれないため再度インストールする必要がありますが、既に本カスタムビルドにFlashプラグインを導入して利用されているユーザ様は、以下に示す手順でアップデート前にインストールしたFlashプラグインをアップデート後の環境に引き継ぐことが可能です。

  1. アップデート後のChromium OSにログインする
  2. Ctrl+Alt+Tを押す
  3. croshが起動するので restoreflash と入力する
  4. マシンをリブートする

ただし、Flashプラグインの引き継ぎは以下の条件でのみ可能です。条件を満たさなかったためにFlashプラグインが失われた場合の救済は不可能です。

  1. アップデート手段がネットワークアップデートであること。USBメモリからのアップデートを行った場合Flashプラグインは削除され引き継ぎできなくなります。
  2. ネットワークアップデートを行った時は必ず上記引き継ぎ手順を行うこと。上記引き継ぎ手順を行わないまま再度ネットワークアップデートを行った場合はFlashプラグインは削除されて引き継ぎできなくなります。

これにより32bit版Linux用Chromeのインストーラが配布されなくなったあとに本カスタムビルドのネットワークアップデートを行っても継続してFlashを利用することはできますが、前述の通りセキュリティアップデートが提供されないまま古いFlashを使い続けることになりますので危険を伴います。決しておすすめはできません。

上記手順でのFlashプラグイン引き継ぎはすべて自己責任でお願いいたします。