Chromium OS カスタムビルド配布ページにようこそ RSS

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本サイトで行っていたChromium OS カスタムビルドの配布・サポート活動は、2017年10月6日を持ちまして終了しました。以前リリースしたものはダウンロード可能ですが、今後一切の更新は行われません。 詳細については 2017.08.26 [重要:予告] カスタムビルド配布終了のお知らせ を参照してください。

はじめに:

このページでは、管理人がビルドしたChromium OSのカスタム版を配布しています。Chromium OSはGoogleのChromebookで使われているChrome OSのオープンソース版です。

このカスタム版Chromium OSには以下の特徴があります。

1. Pentium M/Celeron M CPUでの動作

CPUにPentium MやCeleron Mを搭載したPCでも動作するようにしています。PAE非対応とされているCPUでも動作実績があります。今のところ以下の各Pentium M/Celeron M 搭載機種で動作しています。

  • ASUS EeePC 900 (PAE対応)
  • IBM ThinkPad T42 (PAE非対応)
  • Panasonic Let’s Note CF-W2 (PAE非対応)

ただし、いずれも性能はそれなりです。特にCF-W2はメモリが少ないためレスポンスがよいとは言えません。 また、もともとChromium OSは古いデバイスへのサポートが十分ではありません(というよりどんどん切り捨てています)。 ここに挙げていない機種については動かない可能性が高いです。 あまり期待せず、動けば儲けものくらいの軽い気持ちで試してみていただければと思います。

2. Flash Playerのインストールが簡単

Chromium OSではChromebook(Google Chrome OS)と違って標準ではFlash Playerがインストールされていません。 このカスタムビルドではこれを簡単にインストールするためのスクリプトを用意していますので、インストール後にスクリプトを実行するだけですぐにFlashが使えるようになります。

3. Google Drive連携

従来のChromium OSビルドでは、一部のカスタムビルドを除き標準ではGoogle Driveにアクセスできませんでしたが、このカスタムビルドでは標準でGoogle Driveとの連携機能が使えます。

なおGoogle Driveの利用には、1日あたり本カスタムビルドを利用する全ユーザのAPI呼び出し回数の合計が10億リクエスト、1ユーザにつき1秒間に10リクエストまで、という制限があります。目安としてはGoogle Docsのスプレッドシートでセル1つ編集するごとにAPI呼び出し回数を4消費します。現状では上限に達する可能性は限りなく0であると考えていますが、頻繁にGoogle Docsを使うなどで不安を感じる方は こちら のページで解説しているAPI Keyの取得と設定を行うことを推奨します。

4. 安定バージョンのリリース

Chromebookで使われている最新の安定バージョン(Stable Channel)と同じバージョンをおおむね1~2週間遅れ程度でリリースする予定です。

5. ネットワークアップデート

アップデートサーバを立ち上げていますので、一度USBメモリからインストールすれば、以降はネットワーク経由でのアップデートが可能です。 アップデートは本家Chrome OSのStable Channel Updateと同期をとって(1~2週間遅れ程度)提供する予定です。

6. ATI RADEON/NVIDIA GeForceグラフィックチップへの対応

Chromium OSはデフォルトの状態ではIntel製オンボードグラフィックチップに最適化されており、RADEONやNVIDIAのグラフィックチップへの対応が十分ではありません。 本ビルドでは初回起動時にグラフィックチップの検出を試みて、RADEONやNVIDIAのチップを検出した場合は設定を書き換えて再起動するようになっています。 ただし、最新のグラフィックチップでは動作しない可能性があります。(‘15/07/20時点ではGeForce GT 730で動作しないことを確認しています)

7. 32bit OSのみのリリース

本カスタムビルドはPentium Mをターゲットにしていることもあり、現時点では32bit OSのみのリリースとなります。64bit OSのリリースは今後検討します。

事前に準備が必要なもの

本カスタムビルドを利用するためには事前に以下のものが必要です。

  • インストール用PC:初めてのインストールでは専用のPCを1台用意することをお勧めします。内蔵ディスクが1台しかないPCではデュアルブートは基本的にできないとお考えください。
  • USBメモリ:最低でも4GB以上のサイズのものが必要です。
  • ネットワーク接続環境:基本的にオフラインでは利用できません。
  • Googleアカウント:Chromium OSにログインするためにはGoogleアカウントが必要になります。GoogleアカウントはChromium OS起動後に取得することも可能です。

動作環境

一概には申し上げられませんが、最低でも以下のスペックが必要です。

  • CPU: Intel Pentium M以降
  • メモリ:512MB以上(1GB以上推奨)
  • 内蔵ディスク容量:6GB以上(内蔵ディスクにインストールする場合:空き容量ではなく全体サイズです)

当たり前ですがメモリは多ければ多いほど快適に動作します。512MBではブートするだけで精一杯ではないかと思います。1GBあればそれなりには使えますが、タブをたくさん開く方はもっとメモリを積んだほうが快適です。

以下のページでこちらで動作確認した機種、およびユーザ様から動作報告頂いた機種の情報を掲載しています。

インストール

以下の各ページではダウンロードしたビルドイメージを使ったChromium OSのインストール方法を順を追って解説しています。また、特殊なインストールが必要な機種についてはそれぞれ個別にページを設けて解説しています。

アップデート

Chromium OSのアップデートについては以下のページをご覧ください。

万一アップデート後に起動できなくなった場合は以下のページをご覧ください

問題点

現在確認している問題点を以下に示します。

Pentium M/Celeron MなどのSSE3非対応CPUでGoogle翻訳の発音再生ができない

発音再生に使われているコーデックライブラリ(speex)にSSE3命令が含まれているため、SSE3非対応CPU搭載機種では発音の再生ができません。これについては修正を試みましたが、直すと別の副作用が生じてSSE3対応CPU搭載機種の方にも悪影響が出ることが判明したため修正を見合わせます。

FunTwist Fiono330でR47がブートできない問題

R46までブートできていたFunTwist Fiono330 というハードがR47でブートできなくなった、というご報告を頂いています。手元に実機がなく原因がわかっていません。該当する機種をお使いの方はR47へのアップデートを見合わせてください。アップデートして動かなくなった場合は ネットワークアップデート前のバージョンに戻す手順 の手順で旧バージョンに復旧してください。

R46-7390.61でネットワークアップデートができない問題

R46-7390.61でのアップデートに関する不具合について のページで修正パッチの適用方法を説明しておりますのでご覧いただきパッチの適用をお願いいたします。 こちらの手違いによりお手数をお掛けして申し訳ございません。

Intel Pro/Wireless 2200の動作の安定性

ThinkPad T42およびLet’s Note CF-W2で使われている無線LANデバイスであるIntel Pro/Wireless 2200は残念ながら動作が安定していません。 時折ブート時に無線LANデバイスを認識しないことがあります。この場合は以下の手順を試してみてください。

  1. Ctrl+Alt+F2を押す
  2. キャラクタ端末画面が表示され、localhost login: と表示されるので chronos と入力
  3. パスワードを尋ねられるので管理者用パスワード(デフォルトはpassword)を入力
  4. シェルプロンプト(chronos@localhost ~ $)が表示されるので sudo restart shill と入力
  5. Ctrl+Alt+F1を押してGUI画面に戻り、Wifiが使えるか確認する。

うまく行かないようでしたら再起動して再度確認してみてください。

PCカード機器について

PCカード機器についてはドライバが一切入っていないため現在のところ動作しません。

監視ユーザの作成

一部のユーザ様から監視ユーザの作成ができないとのご報告を頂いておりますが、監視ユーザ作成機能は現在のところ動作を確認できていません。 監視ユーザ作成にはTPM(Trusted Platform Module)というセキュリティチップがPCに搭載されている必要があります。現在手持ちのマシンにTPM搭載機器が無いため動作を確認できません。また、一部のTPMチップ向けのドライバは組み込まれていません。これについては今後対応を検討します。ご報告いただいたエラーの原因が、TPM非搭載機器であるためなのか、TPMのドライバが無いためなのか、それ以外に要因があるのかは判明していません。

不具合・サポートについて

現在不具合報告やサポートの受付は行っていません。

免責事項

  • 本カスタムビルドは無保証です。使用したことによって生じたいかなる損害についても、当サイトの管理人は一切責任を負いません。
  • 本カスタムビルドの不具合が見つかった場合でも、当サイトの管理人は不具合を修正する義務を負いません。
  • 当サイトに掲載している情報は、正確を期してはおりますが、内容について保証はありません。当サイトの記載内容に起因するいかなる損害についても、当サイトの管理人は責任を負いません。
  • 本カスタムビルドのインストールイメージを書き込んだUSBメモリなどのメディアや、本カスタムビルドをインストールしたPCを販売したり、オークションに出品することについては、こちらでは特にとがめたりしませんが、 販売の形態(USBメモリ、インストール済PC、その他)を問わず、販売した顧客、落札者に対するサポートはすべてご自身で行ってください。本カスタムビルドはアップデートが可能であり、販売時点で動作していたとしてもアップデート後動かなくなることは十分にありえます。その場合でもこちらは一切関知しませんし、対応・協力は一切いたしません。 問題があるならアップデートできないようにする、ご自身でアップデートサーバを立ち上げて販売者向けに動作確認を行ったものを公開する、などのカスタマイズを行った上で再販してください。
  • 本カスタムビルドは、諸事情により予告なく公開を中止することがあります。

ライセンス

  • 本カスタムビルドのライセンスは、Chromium OSの公式ページのライセンスに関する記述に準じます。Chromium OSのライセンスについては 公式サイト をご覧ください。

ソースコードの入手について

Chromium OSのソースは膨大なサイズになるため、個人でサーバを立ててソースを配布することは現実的ではありませんので、本カスタムビルドで使用したChromium OSのソースコード本体を管理人が配布する、ということはしません。 本家Chromium OSのリポジトリよりダウンロードしてください。本カスタムビルドも本家リポジトリからダウンロードしたソースコードよりビルドされています。 本家からのダウンロード方法は 管理人のブログ でも解説しています。

カスタマイズした内容については以下のURLより入手できます。

https://github.com/crosbuilder/CustomBuilds/releases/latest

こちらのページ下端のSource code(zip)またはSource code(tar.gz)からダウンロードしてください。 gitが使える方は、

git clone https://github.com/crosbuilder/CustomBuilds.git

で入手できます。

なお、これらのソースコードは無保証です。ライセンスはカスタマイズ対象が多岐にわたるため一口には申せませんが、管理人が独自に作成したものについてはBSD-Googleライセンスに従います。オリジナルがあるものについてはオリジナルのライセンスに従います。 これらのソースコードについて、質問などは一切受け付けませんのでご了承ください。